Tumneyのブログ

20代後半の国際公務員。2020年1月からバンコクで雇用・労働問題に取り組んでいます。

ワシントンDC生活の便利情報 - お金の管理編

こんにちは、国連目指す系ブロガーのTumneyです。私は修士号を取るために2017年から2年間アメリカのワシントンDCで生活していました。渡米前には色々と分からないことがあり不安もあると思います。この記事ではそんな方々の役に立ちそうな便利情報を何回かに渡ってご紹介したいと思っています。今回はお金の管理です。今後ワシントンDCで駐在される方や留学をお考えの方のご参考になれば幸いです。

 

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留学には多額のお金がかかり、それをどう管理するかは非常に重要です。1学期に1度100万円以上の学費を一括で支払うほか、日頃の買い物や食事でポロポロとかかる生活費もあり、どちらもスムーズに支払える管理体制にしなければなりません。私の友人などの話を聞くと、お金の管理方法は次の3つに大きく分けられます。

 

  1. 米国で口座開設し学費も生活費もそこから支払
  2. 学費は日本から海外送金、生活費はクレカ
  3. 学費は日本から海外送金、生活費は海外ATM

 

私のオススメは1.ですが、それぞれ特徴があります。今回は各管理方法のメリット、デメリットについてまとめてみたいと思います。

 

方法1. 米国で口座開設し学費も生活費もそこから支払

渡米時は必要最低限の現金だけ持っていき、現地の銀行で口座開設して日本の銀行口座から留学資金を送金し、そこから学費も生活費も支払う方法です。アメリカの口座開設はとても簡単で、必要書類はパスポート、在学を証明する書類、住所が分かる書類、デポジット($20程度)のみです。私はPNC Bankを使っていました。ワシントンD.C.市内に支店やATMが多い他、学生向けの優遇もあると窓口で言われてそこにしました。ただ、全米に支店があるという意味ではBank of AmericaやWells Fargo、Chase、Capital One Bankの方がいいかもしれません。手数料などは正直どこもほぼ同じだと思います。

メリット1. 米国のサービスを普通に利用できる

アメリカではクレジットカードやデビットカードがないと利用できないサービスが色々あり、日本のクレジットカードが使えない事もよくあります。特にUber、Venmo、AmazonNetflix、携帯電話、路上のシェア自転車などは大変便利で、これらを使いこなすには現地で口座開設をし、デビットカードを入手するのが一番です。

メリット2. 為替変動を気にしなくて良い

ドルと円の価値は常に変動しているので、クレジットカードや海外ATMの引出しサービスを使って、ちょとこちょこと為替両替をしていると、その度に為替損益が気になります。アメリカに口座を作れば、為替が良い時に日本からまとめて円をドルに替えればいいので、為替変動をあまり気にしなくて良くなります。

デメリット 日本側の送金手続きが面倒

日本の銀行は外国送金のチェックが厳しく、手続きが煩雑です。私が利用していた三井住友銀行では、まず日本にいる間に銀行窓口で外国送金サービス(グローバルサービス)の申込手続きが必要でした。支店の銀行員さんでこの手続きを理解している方は少なく、私の場合は申込完了まで1時間以上かかりました。また、この時点でアメリカの口座情報や住所が未確定の場合、アメリカに着いてから書類を「郵送」するようにと言われます。(なぜメールではダメなのか本当に謎です...)

アメリカに着いて書類を郵送するとようやくグローバルサービスが使えるようになり、登録した米国口座にのみ送金できるようになります。三菱東京UFJなども同じような煩雑な手続きが必要なようです。

 

方法2. 学費は日本から海外送金、生活費はクレカ

学費は日本の銀行口座から大学へ直接振り込み、日常の買い物では日本のクレジットカードを使う方法です。アメリカは完全なカード社会なので現金ゼロでも生活には全く困りません。ですが、この場合にもいくつかメリットとデメリットがあります。

メリット1. 米国で特別な手続きが不要

この場合、アメリカに着いてから大量の日本円をドルに両替したり、銀行口座を開いたりする必要はなく、日本で使っていた支払方法をそのままアメリカで使うのでストレスがありません。 

メリット2. ポイントやマイルが貯まる

日本のクレジットカードはポイントやマイルがつくものが多いです。ポイントは海外では使えませんが、マイルを貯めれば旅行や帰国の飛行機に使えます。 

デメリット1. 為替変動が気になる

学費の振り込みは毎回100万円以上なので為替が1円ずれると1万円変動します。また、クレジットカードの引落し金額も為替レートで変動するので、今日我慢して明日買った方が安かった等とタイミングに気にして悩むことがよくあります。

デメリット2. クレカの為替手数料

これは友人に聞いた話ですが、クレジットカード会社によっては毎回の使用金額に為替手数料が上乗せされる場合があり、チリツモで大きな損になる事もあるそうです。

デメリット3. 日本のクレカが使えない事も

アメリカでは日本のクレジットカードが使えない事もよくあります。先述のように、アメリカはカード社会なのでカードが使えなくなると非常に困ります。

 

方法3. 学費は日本から海外送金、生活費は海外ATM

日本の銀行の中には海外のATMで現金を引き出せるサービスを提供する銀行があります。私の留学した2017年当時はSMBC信託銀行プレスティアが人気でした。たしか海外ATM手数料が無料で、日本の口座に残高があれば、アメリカにいても日本と同じ感覚でATMからドルを引き出せます。 

メリット1. 米国で特別な手続きが不要

クレジットカードと同じですが、日本と同じように現金を引き出せるので、大金の両替や口座開設のストレスや不安はありません。

メリット2. 安全に現金ドルを引き出せる

日本の生活に慣れていると現金を引き出す術がないのは不安です。しかし大量の日本円を持参してアメリカで両替し、タンス預金するのも怖いです。そんな方にとってこの海外ATMサービスは便利かと思います。ただ、私は財布に一応$20くらいの現金を入れていましたが使ったことはほぼありませんでした。

デメリット1. 為替変動が気になる

クレジットカードと同じで、ATMカードはドルを引き出すたびに為替損益が発生し、気になってしまいます。

デメリット2. ATMカードは使えない事が多い

ATMで引き出しはできるかもしれませんが、友人の話を聞いているとUberAmazonなどのサービスには使えない事が多いようです。

 

まとめ

以上が私や知人の経験を参考にしたアメリカのお金の管理方法です。私の知る限り、日本人の多くは始めの数ヶ月は右も左もよくわからないのでクレジットカードや海外ATMカードでなんとかし、アメリカ生活に慣れてきたら現地で口座開設する人が多い気がします。これからアメリカに行かれる方のご参考になれば大変幸いです。